4月は何とか頑張れたのに、6月になって急に「行きたくない」が増えた。新生活2ヶ月目で親の心が折れそうになること、ありますよね。
6月の行き渋りは、甘えやわがままだけで片づけなくて大丈夫です。新しい環境に慣れようと頑張ってきた疲れが出たり、梅雨のどんよりした空気で気持ちが沈みやすかったりする時期なんです。
この記事では、6月の行き渋りに2ヶ月目で悩む家庭へ、朝に使いやすい声かけを7つ紹介します。登園・登校前の親子のしんどさを、少し軽くしていきましょう。
あき
6月になって急に「行きたくない」が増えて、毎朝玄関でバトル。正直、子どもより私のほうが折れそうなんです。
山本なつき
その「折れそう」、すごく自然な反応なんです。2ヶ月目はがんばりの反動が出る時期。今日から朝の声かけを少しだけ変えていきましょう。
なぜ6月の行き渋りは2ヶ月目に山場が来るのか

「4月、5月はあんなに元気に通えていたのに」。そう感じているなら、それはお子さんが頑張れていなかったわけではありません。むしろ逆で、頑張りすぎた反動が今、出ているだけだったりするんです。
6月の行き渋りが2ヶ月目に集中するのには、ちゃんと理由があります。ここを知っておくだけで、朝の「行きたくない」への受け止め方が変わってきます。
新生活の緊張が切れて「疲れ」が表に出る時期だから
入園・入学・進級から約2ヶ月。最初のうちは、子どもも「新しい場所だ」という緊張感で、無意識にスイッチが入っています。知らない先生、知らない友だち、知らない教室。その全部に気を張って、必死に慣れようとしてきたんです。
でも、人の緊張はずっとは続きません。だいたい2ヶ月くらいで、張りつめていた糸がふっとゆるみます。すると、それまで気力でフタをしていた「ほんとは怖い」「ほんとは疲れた」という気持ちが、一気に表に出てくる。
これが、5月の連休明けから6月にかけて行き渋りが増える正体だったりします。6月の行き渋りは2ヶ月目の疲れのサインで、心が弱いからでも、しつけが足りないからでもありません。むしろ「ここまでよく頑張った」という証拠なんです。
私自身、元保育士として8年間で200人以上の子を見てきましたが、6月に泣いて登園する子が増えるのは毎年のことでした。それこそ、4月にニコニコ通っていた子ほど、6月にガクッとくることもあったくらいです。
梅雨のどんより空気で気持ちが沈みやすいから
もう一つ、見落とされがちなのが天気です。6月は梅雨。雨の日が続いて、外で思いきり遊べない。空はどんより、湿気でジメジメ。大人でも気分が上がりにくい季節ですよね。
子どもは、大人以上に天気や気圧の影響を受けやすかったりします。なんとなくだるい、なんとなく機嫌が悪い。理由を言葉にできないまま、それが「行きたくない」という形で出てくる。
だから6月の行き渋りは、環境の疲れと季節のだるさがダブルで重なって起きやすいんです。「うちの子だけ」では決してありません。同じ時期、同じように玄関で立ち止まっている親子は、たくさんいます。
低気圧で気分が沈みやすいのは子どもも同じ。雨の朝ほど「行きたくない」が出やすいと知っておくだけで、親の受け止め方が少しやわらぎます。
朝の声かけを変える前に知っておきたい大前提

具体的な声かけに入る前に、一つだけ。6月の行き渋りに2ヶ月目で向き合うとき、朝の言葉以上に大事なのが「親の心がまえ」だったりします。ここがズレていると、どんな声かけも逆効果になってしまうんです。
「行かせること」をゴールにしないだけで朝が変わる
正直に言うと、行き渋りの朝にいちばん親を追い詰めるのは、子どもの涙ではなく「今日も行かせなきゃ」という焦りだったりします。
遅刻したくない。仕事に間に合わない。休ませグセがついたら困る。その気持ち、痛いほどわかります。でも、その焦りは声や表情にそのまま出て、子どもに伝わってしまうんです。「ママが怖い顔をしている」と感じると、子どもはもっと動けなくなります。
だから、朝のゴールを「絶対に行かせる」から「子どもの気持ちを一回受け止める」に変えてみてください。受け止めたうえで結果的に行けたら万々歳、行けなくてもそれはそれ。そう構えるだけで、不思議と朝の空気がやわらぎます。
「言うことを聞かせよう」と力が入りすぎると、かえって動かなくなる。この仕組みは行き渋り以外でも同じで、子どもが言うことを聞かない理由と今日から効く対応法5つでもくわしく触れています。あわせて読むと、朝の声かけがもっとラクになるはずです。
やりがちなNG声かけと、すぐ効くOK声かけ
気持ちが焦っていると、つい出てしまう言葉があります。まずは、逆効果になりやすいパターンから見てみましょう。
「なんで行きたくないの!」「みんな行ってるよ」「早くしなさい」。理由を問い詰める・他の子と比べる・急かす。この3つは、子どもをさらに固まらせてしまいます。
「行きたくない気分なんだね」「そっか、そういう日もあるよね」。まず気持ちに名前をつけて、いったん受け止める。否定せずに受け止めると、子どもは安心して次の一歩を出しやすくなります。
ポイントは、説得しようとしないこと。正論で動かそうとするほど、子どもの足は重くなります。朝の声かけは「説得」ではなく「安心」を渡す時間だと思っておくと、言葉選びがぶれません。
6月の行き渋りに効く朝の声かけ7選

ここからが本題です。6月の行き渋りで2ヶ月目のしんどさを抱える朝に、玄関で・食卓で・布団の中で使える声かけを7つ紹介します。全部やる必要はありません。「これなら言えそう」を一つ選んで、今日から試してみてください。
気持ちを受け止める声かけ3つ
まずは、子どもの「行きたくない」を否定せずに包む声かけです。これが土台になります。
①「行きたくないんだね。教えてくれてありがとう」
気持ちを言えたこと自体をほめる声かけです。「行きたくない」は親にとって困る言葉ですが、子どもにとっては勇気を出して伝えたSOS。まず受け取ってあげると、それだけで子どもは少しほっとします。
②「どこがいちばんイヤか、一個だけ教えて」
「全部イヤ」を、小さく分けてあげる声かけです。漠然とした不安は本人も整理できていないことが多いので、「一個だけ」と限定すると話しやすくなります。給食、お昼寝、特定の友だち。理由が見えると、対処の糸口がつかめたりします。
③「ママも、行きたくない朝あるよ」
共感でフッと力を抜く声かけです。「自分だけじゃないんだ」と感じると、子どもの気持ちは軽くなります。完璧な親を演じるより、「ママもね」と弱さを見せたほうが、子どもには響いたりするんです。
けいこ
仕事があるのに泣かれると、つい「早くして」って急かしちゃって、あとで自己嫌悪です。
山本なつき
急かしたくなるの、当然です。だからこそ最初の一言だけ「受け止める言葉」にする。たった10秒の受け止めが、結果的に朝を早く終わらせてくれることが多いんですよ。
行動に向かう背中を押す声かけ2つ
受け止めたあとは、ほんの少しだけ前に進む声かけです。いきなり「行こう」ではなく、ハードルを下げてあげます。
④「玄関までだけ、一緒に行ってみよっか」
ゴールを小さく刻む声かけです。「学校に行く」は子どもにとって大きすぎる一歩。「玄関まで」「靴を履くまで」と区切ると、一個ずつクリアできます。動き出してしまえば、そのまま行けることも多いんです。
⑤「今日は赤い傘と長靴、どっちにする?」
小さな選択で気持ちを切り替える声かけです。雨の日は持ち物が増えるぶん、選ぶ楽しみに変えられます。自分で選ぶと「やらされている感」が減って、足が動きやすくなる。梅雨ならではの一手です。
動かないときに選択肢で背中を押すコツは、子どもが動かないとき試してほしい声かけの魔法の言葉4つにもまとめています。朝の「動かない」に効く言葉が増えますよ。
帰ってからを楽しみにする声かけ2つ
最後は、その日の先に小さな楽しみを置いてあげる声かけです。「行ったら、いいことがある」と思えると、足取りが変わります。
⑥「帰ってきたら、一緒におやつ食べよう」
帰宅後の楽しみを約束する声かけです。遠い未来ではなく「今日帰ったら」という近いごほうびがポイント。子どもは「先」をイメージしにくいので、その日のうちに届く楽しみが効きます。
⑦「行ってきたら、ぎゅーってしようね」
スキンシップを約束する声かけです。モノのごほうびに頼りすぎると効果が薄れますが、「ハグ」は何度でも使えて、子どもの安心の根っこになります。帰ってきたら約束どおり、思いきりぎゅーってしてあげてください。
7つ全部はいりません。「受け止める1つ+背中を押す1つ+帰宅後の楽しみ1つ」を組み合わせるだけで、朝の声かけはぐっと回りやすくなります。
それでも休みたがる日の判断と、親が折れそうな時のケア

声かけを変えても、どうしても動けない朝はあります。そんな日に「休ませていいの?」と迷うのは当然です。ここでは、休む判断の目安と、折れそうな親自身のケアについてお話しします。
休ませるか迷ったときの3つの目安
「休みグセがついたら」という不安、よくわかります。でも、無理に行かせ続けて心が限界を超えるほうが、回復に時間がかかったりするんです。次のサインが出ていたら、思いきって休むのも立派な選択です。
- 朝になると腹痛・頭痛・吐き気など体に症状が出る
- 前夜から眠れない・食欲が落ちるなど生活リズムが乱れている
- 「行きたくない」が毎朝続き、表情から元気が消えている
一日休んで充電したら、また通えるようになる子はたくさんいます。「今日は心の充電日」と割りきって、責めずに休ませてあげてください。休むことは、逃げではなく回復です。
ただし、体の症状が長引く・極端に続くときは、園や学校の先生、かかりつけ医に相談を。家庭だけで抱え込まず、頼れる人に早めに共有するのが、結局いちばんの近道だったりします。
「親が折れそう」な朝に、自分を責めない
ここまで子どもの話をしてきましたが、いちばん心配なのは、毎朝この戦いを続けているあなた自身です。
正直に言うと、私も自分の子の登園しぶりで、玄関で一緒に泣いた朝があります。保育のプロのはずなのに、我が子相手だとうまくいかない。「私のやり方が悪いのかな」と、布団の中で何度も自分を責めました。
でも、断言します。6月の行き渋りが2ヶ月目に増えるのは、あなたのせいではありません。子どもが頑張った反動であり、季節のせいでもある。あなたは毎朝、ちゃんと向き合えている時点で、もう十分すぎるほどよくやっています。
泣きたい朝は、泣いていい。イライラした自分を責めなくていい。少し肩の力を抜きたいときは、毎日怒鳴ってしまうママへ。子どもへの声かけを変える5つのコツも、きっとあなたの味方になってくれます。一人で抱えこまないでくださいね。
まとめ|6月の行き渋りに2ヶ月目で折れそうな朝へ

最後に、今日からの朝が少しでも軽くなるよう、大事なポイントをまとめます。
- 6月の行き渋りは2ヶ月目の「頑張った反動」と梅雨のだるさが重なって起きやすい
- 朝のゴールを「行かせる」から「気持ちを一回受け止める」に変える
- 受け止める・背中を押す・帰宅後の楽しみ、この3タイプの声かけを組み合わせる
- 体の症状や元気のなさが続くなら、休む判断も立派な回復のひとつ
- 毎朝向き合えている時点で、親はもう十分よくやっている
行き渋りの朝は、終わりが見えなくてつらいですよね。でも、子どもが新しい場所に慣れていくスピードは、その子だけのもの。今は足踏みしていても、必ず前に進む日がきます。
“もう少しだけ、肩の力を抜いて”。玄関で立ち止まる小さな背中と、それを見守るあなたの両方に、そっと寄り添えたらうれしいです。今日の朝が、昨日より少しだけ穏やかでありますように。
うちの子は、なぜ言うことを聞いてくれないの?
子どもへの「届く声かけ」は、生まれ持った気質タイプで一人ひとり違うのかもしれません。かんたんな質問に答えるだけで、あなたの子の傾向と“今日からできる声かけ”のヒントが見られます。
登録不要・その場で結果が出ます


コメント