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雨の日の室内遊びで騒音がつらい時の声かけ5選

雨の日の室内遊びで騒音がつらい時の声かけ5選 シーン別の声かけ

雨の日、外に出られない子どものエネルギーで、家の中が動物園みたいになることってありますよね。走る、跳ぶ、叫ぶ、物を落とす。その音が親の頭の中までガンガン響いて、「静かにして!」と叫びたくなる日も、きっとあると思います。

特に梅雨の時期は、何日も外遊びができないまま、家の中だけで一日が過ぎていきます。マンションだと下の階への騒音まで気になって、子どもの声に二重でヒヤヒヤする、なんてこともあるんじゃないでしょうか。

でも、子どもは親を困らせたくて騒いでいるわけではありません。体を動かしたい気持ちや、退屈さをうまく処理できずに、それが音として出ているだけだったりするんです。

この記事では、雨の日の室内遊びで騒音がつらい時に使える声かけを5つ紹介します。元保育士として200人以上の子どもを見てきた経験と、自分が在宅で2人の子を育てるなかで「これは効いた」と感じたものだけをまとめました。怒鳴る前に試せる、現実的な言葉ばかりです。

あき

あき

雨だと一日中家で、夕方には限界で「うるさい!」って怒鳴っちゃうんです。マンションだから下の階の音も気になって、余計イライラして……。

山本なつき

山本なつき

その気持ち、痛いほどわかります。私も保育士なのに、雨の日の我が子の騒ぎには何度も怒鳴ってしまいました。でも声かけを変えるだけで、ぐっとラクになりますよ。

雨の日に家の中が動物園状態になるのはなぜか

雨の日に家の中が動物園状態になるのはなぜか

まず知っておいてほしいのは、雨の日に子どもが騒ぐのには、ちゃんとした理由があるということです。「うちの子だけ落ち着きがない」と自分を責める必要はありません。

外で発散できないエネルギーが行き場を失っている

子どもは、大人が思っている以上に体を動かす必要がある生き物です。保育の現場でも、雨が続いて外遊びができない日は、子どもたちの動物園状態が一気に加速していました。

晴れていれば公園で走り回って発散できるエネルギーが、雨の日は家の中にぎゅっと閉じ込められます。その行き場のないエネルギーが、走る・跳ぶ・大声を出す、という形で出てくるんです。

つまり、騒音は「悪い行動」ではなく、発散できていないサインだったりします。ここを「困った行動」とだけ捉えてしまうと、声かけがどうしても叱る方向に偏ってしまうんですね。

まず、騒ぐ理由は子どものわがままではなく体の自然な欲求なんだ、と頭の片隅に置いておくだけで、こちらの気持ちも少しやわらぎます。

退屈と刺激不足が「とりあえず叫ぶ」につながる

もうひとつの大きな原因が、退屈です。雨の日は、いつもと景色が変わりません。同じおもちゃ、同じ部屋、同じ天井。子どもにとっては、刺激が圧倒的に足りない状況です。

退屈をうまく言葉にできない子は、それこそ「とりあえず大きな声を出す」「物を落として音を出す」という形で刺激を作り出そうとします。叫ぶこと自体が、ひとつの遊びになっちゃってる状態です。

ここで「うるさい!」とだけ言っても、退屈という根っこは解消されません。だからまた数分後には同じことが起きる。この繰り返しに、親はどんどん消耗していくんです。

もしお子さんが言うことを聞いてくれないことに悩んでいるなら、騒音以外の場面にも通じる考え方として子どもが言うことを聞かない理由と今日から効く対応法5つもあわせて読んでみてください。

豆知識

保育の現場では、雨の日は「静の活動」と「動の活動」を交互に組み込むのが基本でした。家でも、静かな遊びと体を動かす遊びを交互にするだけで、騒音のピークがぐっと減ります。

雨の日の室内遊びの騒音に効く声かけ5選

雨の日の室内遊びの騒音に効く声かけ5選

ここからが本題です。雨の日の室内遊びの騒音に対して、怒鳴る前に試せる声かけを5つ紹介します。どれも、子どもを否定せずに行動だけを切り替える言い方になっています。

「静かにして」より「ここまでの声でね」と基準を見せる

いちばん多い失敗が、「静かにして」とだけ言ってしまうことです。実はこれ、子どもにとってはとても伝わりにくい言葉なんです。

なぜなら、「静か」がどのくらいの声なのか、子どもには想像できないからです。大人の「静か」と子どもの「静か」は、まったく別物だったりします。

✕ NGな例

「いいかげん静かにしなさい!」とだけ伝える。→何をどうすればいいのか基準がなく、子どもは止まれない。

◎ 正しい例

「アリさんの声で話してみよっか」「ここまでの大きさならOKだよ」と、具体的な声の大きさを見せる。

「アリさんの声」「ひそひそ忍者の声」など、ゲーム感覚で基準を作ってあげると、子どもは面白がって声をコントロールしようとします。叱るのではなく、ちょうどいい声量を一緒に探す感覚です。

大切なのは、否定で止めるのではなく、目指す行動を見せること。これだけで、同じ「静かにしてほしい」という願いが、ずっと伝わりやすくなります。

「走らないで」より「ここでケンケンしよう」と行動を置き換える

「走らないで」「跳ばないで」という否定形の声かけも、効きにくい言葉の代表です。子どもの脳は、否定形の前半部分、つまり「走る」「跳ぶ」のイメージだけを強く受け取ってしまうことがあるんです。

だから「走らないで」と言うと、かえって走るイメージが頭に残ってしまう。これは大人でも同じで、「ピンクの象を想像しないで」と言われると逆に象が浮かびますよね。

そこでおすすめなのが、やめさせたい行動を別の行動に置き換える声かけです。「走らないで」ではなく、「ここでケンケンしてみよう」「忍者みたいにそーっと歩こう」と、してほしい動きを提案します。

子どもは「ダメ」と言われるより、新しいミッションをもらうほうが何倍も乗ってきます。禁止ではなく置き換え。これが、騒音を減らす声かけの基本になります。

遊びの流れを切り替えたいときの声かけは、子どもが動かないとき試してほしい声かけの魔法の言葉4つでも詳しく紹介しています。

「うるさい」より「楽しそうだね、次はこれしよう」と気持ちを受けてから誘導する

騒いでいる子どもに、いきなり「うるさい」とぶつけると、子どもは自分の存在ごと否定された気持ちになります。すると反発して、もっと大きな声を出す、という悪循環になりがちです。

そこで効くのが、まず気持ちを受け止めてから誘導する声かけです。「わあ、楽しそうだね」と一度受けてから、「じゃあ次は座ってできる遊びにしよっか」とつなげます。

気持ちを受けてもらえた子どもは、安心して次の提案を聞く耳を持ちます。順番が逆になると、なかなかうまくいかないんです。

ポイント

「受け止める→誘導する」の順番がカギ。気持ちを認めてもらえると、子どもは驚くほど素直に次の行動へ移れます。

「何回言ったらわかるの」より「あと10秒で切り替えようね」と見通しを渡す

遊びに夢中な子どもに、急に「やめなさい」と言ってもなかなか止まれません。大人だって、夢中で見ているドラマをいきなり消されたら嫌ですよね。子どもも同じです。

そこで使えるのが、見通しを渡す声かけです。「あと10秒で切り替えようね」「この曲が終わったら静かタイムだよ」と、終わりを予告してあげます。

子どもは、いつ終わるかが分かると、心の準備ができます。突然止められるよりも、ぐっと切り替えやすくなるんです。数字を一緒に数えると、それ自体が遊びにもなります。

「何回言ったらわかるの」と責める言葉は、子どもには「自分はダメな子」としか伝わりません。責めるかわりに見通しを渡す。たったこれだけで、声を荒げる回数が減っていきます。

「いいかげんにして」より「ママの耳が痛いから助けて」とIメッセージでSOSを出す

最後は、親自身の気持ちを正直に伝える声かけです。「いいかげんにして」という言葉は、相手を責めるYouメッセージ。でも「ママは今、耳が痛くてつらいんだ」というのは、自分を主語にしたIメッセージです。

子どもは、誰かを助けることが大好きです。「ママの耳、助けてくれる?」とお願いされると、急に頼もしいお手伝いモードに切り替わることがあります。

これは、私自身が在宅で仕事をしながら何度も助けられた声かけです。会議の前に「ママ、今からお話のお仕事だから、静かパワーを貸して」と頼むと、5歳の息子が得意げに静かにしてくれる日があったりします(毎回ではないですけどね)。

責めるのではなく、助けを求める。子どもを味方にする声かけは、親の心も軽くしてくれます。

声かけの効果を上げる雨の日の静かな遊び方の工夫

声かけの効果を上げる雨の日の静かな遊び方の工夫

声かけだけでなく、遊びの環境を整えることも、騒音対策にはとても効果的です。静かな遊び方に自然と誘導できる工夫を紹介します。

動と静を交互に組み込んで発散の時間を先につくる

静かにしてほしいなら、その前にしっかり発散させておくのがコツです。エネルギーが余ったまま「静かに」は、子どもにとって無理な注文だったりします。

たとえば、午前中に布団の上でジャンプ大会や風船バレーをして思いきり体を動かす。そのあとにお絵かきや粘土といった静かな遊びを持ってくる。この順番だと、静かな遊びにすんなり入れます。

保育園でも、お散歩や運動遊びのあとに製作活動を入れていました。発散が先、集中が後。この流れを家でも作るだけで、騒音のピークがかなりおさまります。

雨の日こそ、午前中の発散タイムを意識してみてください。先に出しきっておくと、午後がぐっとラクになります。

手元に集中できる遊びを準備しておく

静かな遊びは、手元に集中できるものほど効果的です。シール貼り、塗り絵、小さなブロック、紙コップ積みなど、指先を使う遊びは、自然と声が小さくなります。

ポイントは、雨の日用の「特別な遊び道具」を別にしておくこと。いつものおもちゃに飽きているのが騒ぐ原因のひとつなので、雨の日だけ出す箱を用意しておくと、新鮮さで集中してくれます。

100円ショップのアイテムでも十分です。普段見せない目新しさが、子どもの興味を引いてくれます。退屈という根っこに、ちゃんと手を打っておく感覚です。

それでもどうしても疲れてしまって声を荒げそうな日は、一度深呼吸を。毎日怒鳴ってしまうママへ。子どもへの声かけを変える5つのコツも、きっと心の支えになります。

静かな遊びに集中しているときは、つい声をかけたくなりますが、そっと見守るのが正解です。集中を邪魔しないことも、立派な騒音対策だったりします。

子どものタイプ別に変える雨の日の落ち着かせ方

子どものタイプ別に変える雨の日の落ち着かせ方

同じ声かけでも、効く子と効かない子がいます。それは、子どもによって落ち着くきっかけが違うからです。3人を育てるママのゆかりさんも、「上の子だけ反発する」と話していました。

体を動かしたいタイプには発散の出口を用意する

とにかく動きたいタイプの子は、静かにさせようとするほど反発します。このタイプには、まず安全に発散できる出口を用意してあげるのが先決です。

クッションを積んだ山登り、布団のトンネルくぐり、その場ジャンプ10回チャレンジなど、ルールのある動きの遊びを提案します。動きに枠をつけてあげると、ただ走り回るより音も小さくなります。

「動くな」ではなく「こう動こう」。このタイプには、置き換えの声かけがいちばん効きます。エネルギーを否定せず、向ける先を変えてあげるイメージです。

気持ちを聞いてほしいタイプには共感を先に渡す

一方で、かまってほしくて騒ぐタイプの子もいます。このタイプに「静かにして」とだけ言うと、もっと気を引こうとして騒ぎが増すことがあります。

このタイプには、まず気持ちをしっかり聞いてあげるのが近道です。「楽しいことあったの?」「ママに見てほしかったんだね」と、ちょっと手を止めて向き合う時間を取ります。

満たされると、子どもは落ち着いて静かな遊びに移れたりします。声の大きさを変える前に、心を満たす。遠回りに見えて、これがいちばんの近道だったりするんです。子どもの話の聞き方そのものを見直したいときは、子どもの話の聞き方がわからないママへ。心が満たされる5つの聞くコツも参考になります。

ポイント

騒音は同じでも、原因は「発散不足」と「かまってほしい」で正反対のことがあります。我が子がどちらに近いか観察すると、効く声かけが見えてきます。

まとめ。雨の日の室内遊びの騒音は声かけ次第でやわらぐ

まとめ。雨の日の室内遊びの騒音は声かけ次第でやわらぐ

雨の日の室内遊びの騒音は、子どものわがままではなく、発散不足と退屈から生まれる自然なサインです。だからこそ、否定で止めるより、行動を置き換える声かけが効いてきます。

今日紹介した内容を、最後にまとめておきますね。

雨の日の騒音に効く声かけのコツ
  1. 「静かにして」より「アリさんの声でね」と基準を見せる
  2. 「走らないで」より「ケンケンしよう」と行動を置き換える
  3. 「うるさい」より気持ちを受けてから次の遊びへ誘導する
  4. 「何回言ったら」より「あと10秒で切り替えよう」と見通しを渡す
  5. 「いいかげんにして」より「ママの耳を助けて」とSOSを出す

声かけを変えても、毎回うまくいくわけではありません。私自身、保育士だった今でも、雨の日に怒鳴ってしまう日があります。それでも大丈夫。今日より少しだけ穏やかに伝えられたら、それで十分なんです。

雨の日が、お子さんと過ごす少しでも穏やかな一日になりますように。あなたのその頑張りは、ちゃんと届いています。

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