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毎日怒鳴ってしまうママへ。子どもへの声かけを変える5つのコツ

毎日怒鳴ってしまうママへ。子どもへの声かけを変える5つのコツ 声かけ・コミュニケーション

「また怒鳴ってしまった。」

子どもの寝顔を見ながら、毎晩そう思っているあなたへ。

声かけを変えたくて調べてみても、「穏やかに話しましょう」「気持ちに寄り添って」という言葉ばかりで、具体的に何を言えばいいのかがわからない。そんな経験はありませんか?

私は元保育士として8年間、200人以上の子どもたちと関わってきました。保育のプロのはずなのに、自分の子どもには何度も怒鳴ってしまったんです。

なんで聞いてくれないの。何度言ってもわかってくれないの。

その葛藤から抜け出せたのは、声かけの「タイミング」と「言い方」を変えてから。今夜から使える声かけのコツを、できるだけ具体的にお伝えします。

なぜ、同じ声かけをしても子どもに響かないのか

なぜ、同じ声かけをしても子どもに響かないのか

子どもの脳は「大人と違う処理速度」で動いている

まず、知っておいてほしいことがあります。

子どもに何かを伝えるとき、大人は「言えばすぐわかるはず」と思いがちです。でも子どもの脳は、大人の3〜4倍の時間をかけて情報を処理していたりするということを、ご存知でしょうか。

「ご飯だよ!」と声をかけてから子どもが動くまでに10秒〜30秒かかるのは、聞いていないのではなく、今まさに処理中だからなんです。そこでもう一度「早く!」と声をかけてしまうと、子どもの脳はリセットされてまた最初から処理し直しに。

「何度言ってもわかってくれない」のではなく、「待てていなかっただけ」みたいな現象が、実はよくあるんです。

「命令形」の声かけが逆効果になっている可能性

「早くしなさい」「やめなさい」「片付けなさい」

こういった命令形の声かけは、子どもの反抗心を刺激します。

人間には「自律性の欲求」というものがあって、自分のことは自分で決めたいという気持ちが本能的にある。これは大人も子どもも同じで、3歳くらいから顕著になります。「〇〇しなさい」と言われると反射的に「イヤ!」となってしまうのは、悪い子だからじゃなくて、それが自然な反応なんですね。

声かけのコツは、この「自律性の欲求」をうまく活かすことにあります。

ポイント

子どもが「聞かない」のは、処理中だったり、命令形に反応しているだけかもしれません。声かけの「待ち方」と「言い方」を変えるだけで、結果が全然違ってきます。

怒鳴ってしまうのはあなたのせいじゃない。声かけのタイミングが鍵

「怒鳴り」は限界まで我慢したサインだった

保育士として多くのお母さんたちと話してきて、気づいたことがあります。

怒鳴ってしまうお母さんたちに共通しているのは、「怒鳴る前にものすごく我慢している」こと。

優しく声かけして、もう一度優しく声かけして、もっと優しく声かけして。それで限界に達したとき、ドカンと怒鳴ってしまう。このパターン、覚えがありませんか?

これはあなたが怒りっぽいのではなく、我慢の回数が多すぎるんです。最初から声かけのハードルを下げておけば、限界まで貯め込まなくて済む。それだけのことだったりします。

怒鳴りを減らすための「先手の声かけ」とは

怒鳴りを減らすいちばんの方法は、問題が起きる前に声をかけることです。

例えば、おもちゃの片付けで毎回バトルになるなら、

✕ おもちゃを出したまま放置している → 「片付けなさい!」(バトル開始)
◎ 遊んでいる最中に「あと5分でご飯だよ〜」と予告する → 心の準備ができる

子どもは「急に言われること」が苦手です。特に、今楽しいことをしている最中に「やめなさい」と声をかけると、それこそ反発が激しくなる。

予告の声かけを入れるだけで、子どもが動いてくれる確率がぐっと上がりますよ。

あき

あき

「予告の声かけ」って、どのくらい前から声をかければいいんですか?

なつき

なつき

目安は「5分前」です。「あと5分ね」と伝えてから、2〜3分後にもう一度「もうすぐだよ」と声をかけると、スムーズに切り替えやすくなりますよ。

子どもの行動が変わる声かけの5つのコツ

子どもの行動が変わる声かけの5つのコツ

コツ1:「〜しなさい」を「〜しようか」に変える

命令形を提案形に変えるだけで、子どもの反応がガラッと変わります。

「早く着替えなさい!」→「一緒に着替えようか?」
「片付けなさい!」→「片付けたら次の遊びができるよ〜」
「ご飯食べなさい!」→「今日のご飯、なつきが好きなやつ作ったよ」

同じ意味でも、言い方が変わるだけで子どもの「聞く気」が全然違ってくる。特に「一緒に〇〇しようか」という共同作業の声かけは、小さい子ほど効果的です。ひとりでやらされる感がなくなるぶん、動きやすくなるんですね。

最初は照れくさく感じるかもしれませんが、3日続けてみてください。子どもの「うん!」という返事が増えてくるのを感じると思います。

コツ2:行動より先に「感情」に声をかける

子どもが何かをしない、やめない、動かないとき。その行動だけを見て声かけしても、響きません。

「(絵本を読んでいるとき)早くお風呂に入りなさい」よりも、「絵本、楽しいね。読み終わったらお風呂入ろうか」のほうが、子どもの感情を受け止めてから声かけすることになる。

これを「感情の承認」といいます。たった一言「楽しいんだね」「嫌だよね」と先に言うだけで、子どもが次の言葉を聞きやすくなるんです。

保育士時代、この声かけひとつで泣いていた子が笑顔になる場面を何度も見てきました。子どもは「わかってもらえた」と感じたとき、はじめて次の行動に動けるようになるんですね。

コツ3:選択肢を与えて自分で決めさせる

子どもに選ばせることで、自分で決めた感が生まれます。

「着替えなさい!」→「赤いシャツと青いシャツ、どっちにする?」
「早く寝なさい!」→「今日は絵本1冊と2冊、どっちにしようか?」

どちらを選んでも着替えるし、寝るという目的は達成できる。でも子どもは「自分で選んだ」という満足感を持てる。声かけ一つで、親も子どもも気持ちよく動けるんです。

使いすぎると慣れてしまうので、1日1〜2回くらいが目安。「絶対にやってほしいこと」「毎回バトルになること」に絞って使うのがコツです。

コツ4:できたことを即座に声かけで認める

子育ての声かけで、つい見落とされがちなのが「できたときの声かけ」です。

できなかったときはすぐに声をかけてしまうのに、できたときは「当たり前」として流してしまう。でも子どもにとって、「認めてもらえた」という感覚はものすごく大事なんです。

「お片付けできたね!ありがとう」
「自分で着替えられたの、すごい!」
「待てたね。えらかったよ」

こういう声かけを積み重ねると、子どもは「これをすれば認めてもらえる」という学習が起きます。すると次第に、自分から動くようになってくる。怒鳴る必要が、だんだんなくなっていくんです。

コツ5:疲れているときの「省エネ声かけ」を用意しておく

仕事から帰ってきて、家事もあって、もう限界。そんなときに完璧な声かけなんてできません。

だから、疲れているときのために「決め台詞」を1〜2個用意しておく方法をすすめています。

「今日ちょっとだけ手伝ってくれる?」「ママ疲れたから、お願いしていい?」これだけでいいんです。

感情が爆発する前に「ママ今余裕ないんだよね」と正直に伝えることで、子どもも空気を読んでくれることがあります。10人中7人くらいのお母さんが「正直に言ったら子どもが助けてくれてびっくりした」と言ってくださるくらい、効果があることなんです。

完璧な声かけより、今日もあなたなりにやれたことのほうが大事。そのことを忘れないでください。

豆知識

「続きはお風呂入ってから!」という声かけが意外と効果的な理由。人間は「途中でやめたこと」ほど気になる性質(ツァイガルニク効果)があります。子どもが今やっていることを「一時中断」という形に切り替えると、自分から動き出しやすくなります。

感情別・場面別 すぐ使える声かけ例文

感情別・場面別 すぐ使える声かけ例文

朝の声かけ(時間がないのに動かないとき)

朝は一番バトルになりやすい時間帯ですよね。

時計が読める子なら「〇時になったら出発するね、今何時?」と声かけして、子ども自身に時間を確認させるのが効果的です。自分で時計を見て確認するだけで、動き出しやすくなります。

まだ時計が読めない子には「朝ごはんが終わったら靴下履こうね」と、行動を順番でつなげる声かけを。「次は〇〇」という見通しが持てると、子どもは安心して動けます。

✕ NGな声かけ

「何度言ったらわかるの!」「早く!早く!早く!」(焦りと怒りを直接ぶつける声かけ)

◎ 効果的な声かけ

「〇時になったよ。次は何をする時間だっけ?」「どっちの靴下にする?」(確認と選択肢で子ども自身が動く声かけ)

寝る前の声かけ(なかなか寝てくれないとき)

寝る前は子どもが最も甘えたい時間帯です。「早く寝なさい」と声かけするほど、逆に起きてしまうことも多い。

おすすめは「今日楽しかったこと1つ教えて」という声かけ。子どもが話してくれたら「そっか、楽しかったんだね」と受け止めるだけでOK。気持ちを受け止めてもらえると、子どもは自然と落ち着いてきます。

「明日も〇〇しようね」と次の楽しみを伝えるのも、スムーズに眠りにつかせる声かけとして効果的ですよ。

声かけを変えて1週間で気づいたこと

最初は違和感があって当たり前

声かけを変え始めると、最初はすごく違和感があります。

「なんか無理してる」「子どもに気を使いすぎてる感じがする」そう思う方も多い。でもそれは正常な感覚で、慣れないことをしているときの自然な反応なんです。

私自身も、最初の2〜3日は「こんな声かけで本当に変わるの?」と半信半疑でした。元保育士として自信があっただけに、自分の子どもには効かないのかと落ち込んだこともある。

3日後から、子どもの反応が変わり始める

でも、コツ1〜3を意識して声かけを変えてから3日ほどで、明らかに変化が出てきます。

子どもが「うん、やる」と言うことが増えた。怒鳴らなくても動いてくれる場面が出てきた。そして何より、私自身がイライラする頻度が減ったんです。

声かけを変えるのは、子どものためだけじゃない。自分が消耗しないためでもある。そのことに気づいてから、声かけの練習が楽しくなりました。

まずは今夜、1つだけ試してみてください。「一緒に〇〇しようか」という声かけを、命令形の代わりに使ってみることから始めるだけでいい。小さな変化が、毎日の積み重ねで大きくなっていきます。

もっと詳しい声かけの実例や、子どもの性格別アプローチについては、なつきのNoteでも発信しています。ぜひのぞいてみてください。

まとめ

子どもの行動が変わる声かけの5つのコツ
  1. 「〜しなさい」を「〜しようか」に変える(命令形→提案形)
  2. 行動より先に「感情」に声をかける(感情の承認)
  3. 選択肢を与えて自分で決めさせる(自律性を活かす)
  4. できたことを即座に声かけで認める(行動を強化する)
  5. 疲れているときの「省エネ声かけ」を用意しておく

怒鳴ってしまうのはあなたが悪いのではありません。声かけのコツを知らなかっただけ。今日からひとつずつ変えていけば大丈夫です。

毎日怒鳴ってしまうあなたは、それだけ真剣に向き合っているということ。その気持ちがある限り、きっと変われます。

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