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子どもへの正しい叱り方5つのステップ。怒鳴ってしまうママへ届けたい方法

子どもへの正しい叱り方5つのステップ ほめ方・叱り方

子どもを叱ったあと、「また怒鳴ってしまった…」と自己嫌悪に陥ったことはありませんか?

正直に言うと、元保育士の私でさえ、わが子に感情的になってしまう夜がありました。
200人以上の子どもたちに関わってきたはずなのに、自分の子には「なんでできないの!」と怒鳴ってしまう。
そんな経験があるからこそ、今日は正しい叱り方のことを伝えたいんです。

「叱る」って、子育てのなかで一番難しいコミュニケーションだったりするんです。
叱らないと子どもに伝わらない。でも怒鳴ってしまうと、関係が壊れていく気がする。
その板挟みで、毎晩ぐったりしているママ・パパが10人中8人くらいいます(正確にはもっと多いかもしれない)。

この記事では、今夜から使える叱り方5つのステップを、保育士歴8年・2児ママの山本なつきが丁寧に解説します。
専門用語ゼロ。読み終わったその夜から試せることだけを書いていきますね。

怒鳴ってしまう叱り方が子どもに残す影響

叱り方の基本

まず、現実を一つ見てほしいんです。

怒鳴る叱り方を繰り返すと、子どもの脳には「ストレス反応」が慢性化しやすくなります。
難しい話は置いといて、「叱られ続けた子どもは、叱られる前にすでにパニックになる」ということだけ覚えておいてください。

怒鳴られた瞬間、子どもの頭は「逃げる」か「固まる」かしかできない状態になっちゃってる。
なので、何を言ってもほとんど入らないんですね。

ポイント

怒鳴る叱り方は「恐怖で動かす」だけ。一時的に言うことを聞かせることはできても、子ども自身が「なぜダメなのか」を理解する機会を奪ってしまいます。

それこそ、「叱っても叱っても同じことを繰り返す」みたいな現象が起きやすいのは、
叱り方が子どもに届いていないから、というケースがほとんどだったりするんです。

感情的な叱り方が生まれやすい3つのパターン

保育士として多くの親子を見てきて気づいたのですが、怒鳴ってしまう叱り方には、いくつかのきっかけパターンがあります。

・同じことを何度も繰り返すとき
→「もう何度言ったの!」という積み重なった怒りが爆発するパターン。疲れているときに特に起きやすい

・時間のプレッシャーがあるとき
→「早くして!」が限界を超えると怒鳴りに変わりやすい。共働き家庭の朝・夕が特に危険地帯

・子どもの「なんで?」「やだ」が続くとき
→ 言い返しに対して「うるさい!」となるパターン。子どもの反抗期と重なると激化する

このパターンを先に知っておくだけで、「あ、今が危ないタイミングだ」と気づける。
それだけで怒鳴る回数が半分くらいに減ったとおっしゃる方もたくさんいます。

「叱らない子育て」との違いを理解しよう

ここで一つ整理しておきたいのが、「正しい叱り方」は「叱らない子育て」とは別物だということ。

叱らない子育ては「ダメなことをダメと言わない」ではなく、「怒鳴らずに伝える」ということ。
なので、叱ること自体は必要。大事なのは「怒り(感情)」と「叱り(伝える行為)」を分けることなんです。

豆知識

「叱る」と「怒る」は別物です。怒るは自分の感情を発散すること。叱るは子どもの行動を修正するために伝えること。この違いを意識するだけで、声かけの質がガラッと変わります。

今夜から試せる子どもへの正しい叱り方5つのステップ

正しい叱り方ステップ

それでは本題です。

保育現場で200人以上の子どもたちに関わり、自分の子育てでも失敗を繰り返しながら辿り着いた、
怒鳴らずに子どもに届く叱り方のステップをお伝えします。

ステップ1:まず自分の感情を「5秒」だけ止める

叱り方の前に、自分のなかで起きていることを整理する必要があります。

怒鳴る前の5秒で、「今私は怒っているのか、叱ろうとしているのか」を一瞬確認する。
これだけでいいんです。5秒止まれた時点で、もう半分成功していると思ってください。

「そんな余裕ない」という方もいますよね。
そういう方には「深呼吸じゃなくていい。口を閉じるだけでいい」とお伝えしています。
物理的に声が出ない状態を1秒作るだけで、感情のスイッチが少し鎮まりやすくなります。

ステップ2:子どもの目の高さに合わせて話す

上から声をかける叱り方は、子どもに威圧感を与えてしまいます。

しゃがんで目線を合わせる。これだけで子どもの受け取り方がまるで変わるんです。
保育園でも「叱るときは必ずしゃがむ」と徹底していたのですが、目線を合わせると子どもの表情がほぐれる瞬間があって。
「聞いてもらえる」という安心感が生まれるから、言葉が届きやすくなるんですね。

「しゃがむ時間もないときは?」という声もいただくことがあります。
そういうときは「一歩だけ子どもに近づく」。距離が縮まるだけでも効果はあります。

ステップ3:「行動」だけを叱る。人格を責めない

叱り方で最も大切なのがこのステップです。

✕ NGな叱り方

「なんでそんなことするの!あなたはいつもそう!」→ 行動ではなく「あなた」という人格を責めている。子どもは「自分がダメな人間なのかも」と感じてしまう。

◎ 正しい叱り方

「お友だちを叩くのはダメ。叩いたら痛いから」→ 「叩いた行動」だけを叱っている。子どもは「何がダメだったか」を理解しやすい。

「あなたはいつも〜」「なんでできないの」というフレーズは、子どもの自己肯定感を少しずつ削っていくんです。
行動だけを叱る習慣は、最初はぎこちなく感じるかもしれない。でも2〜3週間続けると、子どもの反応が変わり始めます。

声かけの言葉の選び方についてもっと詳しく知りたい方は、子どもが動かないとき試してほしい声かけの魔法の言葉4つも参考にしてみてください。

ステップ4:叱った理由を「短く・具体的に」伝える

叱り方が長くなると、子どもはほぼ途中で頭が止まってしまいます。

目安は1回の叱り方で伝えることは1つだけ
「危ないから走ったらダメ」これだけ。それ以上は言わない。

「何度も同じことを繰り返す」という子の多くは、叱り方が長すぎて最後まで頭に残っていないケースが多かったりします。
短く・具体的に・1回で言い切る。これが保育現場で実証してきた叱り方の鉄則です。

年齢が低いほどさらに短く。2〜3歳なら「ダメ」の一言のあとに「なぜダメか」を一言添えるだけで十分です。

ステップ5:叱ったあとは「ほめる or 抱きしめる」でフォローする

叱り方の最後に必ずやってほしいのが、感情のリセットです。

叱ったあとに「はい終わり」で終わると、子どもはもやもやを抱えたまま。
「叱られた=嫌われた」という感覚が積み重なると、子どもは叱られる前から萎縮するようになっちゃうんです。

叱ったあとに行動が直ったら、「直せたね、えらかったよ」と一言声かけする
小さな子には抱きしめるだけでも十分です。
叱り方のあとのこのひと手間が、親子関係を守る一番大切な声かけだったりします。

年齢別の叱り方のコツ。子どもの発達段階に合わせる

感情コントロール

「同じ叱り方でも子どもによって全然効果が違う」という声をよく聞くんです。

それは個性の差もあるけれど、年齢(発達段階)による違いが大きいんですね。
叱り方は年齢に合わせてカスタマイズする必要があります。

1〜3歳:行動を止めて・理由は一言

1〜3歳の子どもはまだ言語理解が発展途上。長い説明は届きません。

叱り方のポイントは「行動を物理的に止める」こと。
「ダメ」と言いながら手をそっと制止する。
その後に「痛い痛いだから」「熱いから」と理由を一言添える。これだけでOKです。

怒鳴っても1〜3歳には「なぜダメなのか」が理解できない。
なので叱り方より「その行動を安全に止める方法」を優先してください。

4〜6歳:理由を説明してから気持ちを確認する

4歳以降になると、言葉で理解できる範囲がグッと広がります。

叱り方の順番は「理由の説明 → 子どもの気持ちの確認」がベスト。
「叩いたら相手が痛い。それは分かる?」と問いかけてみてください。
子ども自身が「うん、痛いね」と答えられたとき、叱り方が届いている証拠です。

問いかけることで子どもが「なぜダメか」を自分で言語化できる。これが自律心を育てる叱り方になっていきます。

7歳以上:一緒に「どうすればよかったか」を考える

小学生以上になったら、叱り方より「振り返り」が効果的です。

「さっきのこと、どうすればよかったと思う?」と問いかけてみてください。
子どもが自分で答えを出せたら、それを一緒に認める。
怒鳴って従わせるより、子ども自身が「次はこうしよう」と決める方が行動が変わりやすいんです。

ほめ方と叱り方のバランスが大切な理由

NG叱り方

「叱ることばかり気にして、ほめることを忘れていた」という方が本当に多いんです。

叱り方と同じくらい、いやそれ以上にほめ方が子育てのカギを握っています。
「黄金比は5:1」という研究があります。叱り方1回に対して、ほめる声かけを5回する。
この比率を意識するだけで、子どもの自己肯定感の育ちが変わってくるとされています。

効果的なほめ方のコツ

ほめ方にも「届くほめ方」と「届かないほめ方」があります。

届かないほめ方:「えらいね」「すごいね」だけ
→ 結果だけをほめていると、子どもは「うまくできたときしかほめてもらえない」と感じてしまう。失敗を恐れて挑戦しなくなっちゃうんです。

届くほめ方:「頑張ったね」「自分でできたね」と過程をほめる
→ 結果より努力・プロセスをほめる声かけが、子どもの「もっとやってみよう」という気持ちを育てます。

叱り方と組み合わせて使ってみてください。
「さっきは叩いたらダメって言ったけど、今は我慢できたね」——この声かけ一つで、子どもの表情がほぐれる瞬間があります。

「ほめ言葉の貯金」という考え方

私が保育士時代によく使っていた考え方です。

毎日小さなことでもほめ続けると、子どものなかに「ほめ言葉の貯金」が積み上がっていく。
その貯金があると、叱り方が多少強くなっても、子どもは揺らがないんですね。
「ママは私のことを見てくれている」という安心感のバッファが、叱り方の受け取り方を変えてくれます。

ポイント

叱り方だけを変えようとしても限界があります。ほめ方の頻度を増やすことで、叱り方の効果も上がっていきます。両方セットで意識してみてください。

怒鳴ってしまったあとのフォローの声かけ方法

叱った後のフォロー

「でも、もう怒鳴ってしまったあとはどうすればいいの?」というご質問もよくいただきます。

大丈夫です。怒鳴ってしまったあとにできる声かけがあります。

子どもへのフォローの声かけ

少し気持ちが落ち着いたら、子どもに近づいて話しかけてください。

「さっきは大きな声で言ってごめんね。ママも反省してる。」

この声かけ一つで、親子関係のひびが修復されていきます。
謝ることで「ママは正直でいてくれる」という信頼感が生まれる。
子どもは叱られた記憶より、「謝ってもらえた記憶」の方を強く残すことが多いんです。

完璧な叱り方をしなくていい。怒鳴ってしまっても、そのあとのフォローの声かけで十分取り戻せます。

毎日怒鳴ってしまっているという方には、毎日怒鳴ってしまうママへ。子どもへの声かけを変える5つのコツもあわせて読んでみてください。怒鳴り癖そのものを変えるための具体的な方法を解説しています。

自分へのフォロー。ママ・パパのメンタルケア

怒鳴ってしまったあとの自己嫌悪って、本当に辛いですよね。

でも、自己嫌悪でぐったりしているということは、「もっとうまくやりたい」という気持ちがあるからで。
それだけで、十分すごい親だと思うんです。

怒鳴ってしまったことを責め続けるよりも、「次はどうするか」を考える時間に使ってほしい。
叱り方は練習です。毎日少しずつ、昨日より一回だけ上手くできればそれでいい。

まとめ:正しい叱り方5つのステップで怒鳴らない声かけを習慣に

今日お伝えした内容を整理します。

正しい叱り方5つのステップ
  1. 叱る前に5秒止まる(感情と叱りを切り離す)
  2. 子どもの目の高さに合わせて話す(しゃがむ)
  3. 「行動」だけを叱る。人格を責めない
  4. 叱る理由は短く・具体的に・1つだけ
  5. 叱ったあとはほめ・フォローで締める

叱り方を変えるのは、最初はぎこちなく感じるかもしれません。
でも続けるうちに、子どもの反応が変わってくる瞬間があります。

「怒鳴ってしまった」と自己嫌悪になる夜が、少しずつ減っていく。
そんな変化を、一緒に作っていけたら嬉しいです。

「怒鳴らない声かけ、実際どう言えばいいの?」という方には、子どもが動かないとき試してほしい声かけの魔法の言葉4つで具体的な言葉のパターンをまとめているので、ぜひ合わせて読んでみてください。

もっと楽に、もっと笑顔で子どもと向き合える日が来ることを、山本なつきは願っています。

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