今夜の声かけを、一つだけ変える

0〜6歳の声かけ専門。マネするだけの言い換え例を毎日

今すぐ声かけタイプ診断をする▶︎

子どもへの叱り方で逆効果になる4つのNG言葉とすぐ使えるコツ

Gemini Generated Image 4rw11h4rw11h4rw1 c ほめ方・叱り方

子どもを叱るたびに、もっとうまく伝えられたらって思うんですよね。

「ダメって言ってるでしょ!」「何度言ったらわかるの!」そんな言葉が口から出てきた瞬間、あ、またやってしまったって自己嫌悪に陥るママ・パパは10人中8人くらいいたりします。

実は私(山本なつき)も、元保育士として200人以上の子どもたちを担当してきたのに、自分の息子に怒鳴ってしまった日があるんです。そのときに初めて気づいたことがあって。

「正しい叱り方を知っている」と「実際にできる」は、まったく別の話なんです。

そして「叱り方のコツ」を学ぶより先に、やめた方がいいNG言葉・逆効果な叱り方を知っておく方が、ずっと変化が早かったりするんです。

この記事では、子どもへの叱り方で逆効果になりがちな4つのNGパターンと、今日から使えるすぐ変わるコツをお伝えします。

子どもへの叱り方で一番多いNG 「怒鳴る」がなぜ逆効果なのか

子どもへの叱り方NG怒鳴る

まず最初に確認しておきたいのが、「怒鳴る」という叱り方がなぜ逆効果なのか、ということです。

怒鳴ると子どもが「ハッ」として動くことがあるので、効いてると感じちゃうんですよね。でもそれ、実は恐怖で止まっているだけだったりします。

「恐怖で動く子」と「理解して動く子」の差

怒鳴られて動く子は、「怒られるから動く」という行動パターンが定着していきます。つまり、親が近くにいないと動かない子になっていくんです。

逆に「なぜダメなのか」を理解して動く子は、親がいなくても自分で判断できます。

怒鳴ることで短期的には言うことを聞かせられても、長期的には「自分で考える力」を奪ってしまう可能性があるんです。これ、知らないままでいるには少しもったいない話ですよね。

保育士時代に「怒鳴らずに200人を動かしてきた」経験からはっきり言えるのですが、怒鳴る必要があった場面は、実際ほとんどありませんでした。

怒鳴ることで子どもの脳に起きていること

大きな声や怒気を含む声かけをされると、子どもの脳はまず「ストレス反応」を起こします。

アドレナリンが出て、思考よりも防衛本能が優先されちゃう状態になります。

このとき子どもは「何が悪かったのか」を考える余裕がゼロになっているんです。だから叱り方をどんなに工夫しても、怒鳴っている時点でその内容はほぼ届いていない、ということになります。

ポイント

怒鳴られると子どもの脳はパニック状態になり、内容が届かない。叱り方の前に「声のトーン」を変えるだけで、伝わり方が大きく変わります。

子どもへの叱り方 逆効果になる4つのNG言葉

叱り方のNG言葉

では、日常でついやってしまいがちな逆効果な叱り方のNG言葉を4つ、具体的に見ていきましょう。

「あ、これ言ってる」と感じた方、安心してください。知ってから変えれば大丈夫です。

NG① 「何度言ったらわかるの!」

✕ NGな例

「何度言ったらわかるの!もう何回目?!」

◎ 正しい例

「前も話したよね。今日はどうしてこうなったと思う?」

この言葉の問題は、子どもが「わかってない自分」に罰を与えられていると感じてしまうこと。「わからない=自分がダメ」という自己否定につながりやすいんです。

繰り返す行動には「なぜそうしてしまうのか」の理由があることが多いので、責めるより原因を一緒に考える声かけに変えるのがコツです。

NG② 「お兄ちゃん・お姉ちゃんはそんなことしない」

きょうだいや「〇〇ちゃん」などと比べる叱り方は、子どもに「自分だけがダメ」という感覚を植え付けてしまいます。

比較で動かそうとすると、一時的に効いたとしてもきょうだいへの嫉妬・親への不信感が育っていきます。子育てで「比べる」を使うと長期的に関係がこじれやすいので、ここは外した方がいいポイントです。

「あなたは〇〇できたよね。今日はなんで難しかった?」という過去のその子自身との比較が、一番自己肯定感を傷つけません。

NG③ 「もうしらない」「嫌いになった」

これ、つい口から出てしまうことがありますよね。疲れていると特に。

でもこの言葉は、子どもにとって「存在を否定された」と感じる可能性があるもっとも危険な叱り方のひとつです。

愛着形成の観点からも、「見捨てられる恐怖」は子どもの精神的安定に大きく影響します。怒りで言ってしまった後は、できるだけ早くフォローを入れましょう。「さっきはああ言ったけど、ちゃんと大好きだよ」この一言を夜寝る前でも伝えるだけで、かなり違います。

NG④ 「だからダメなんだ」「ほんとにしょうがない」

行動を叱るのでなく、その子の「存在・性格」を否定する言葉はNG中のNGです。

「ダメな子」「しょうがない子」と言われ続けると、子ども自身がそのラベルを信じて育っていくことがあります。これを心理学では「ラベリング効果」と言ったりもします。

叱る目的は「行動を変えてほしい」こと。行動を主語にして伝えるのが、叱り方のコツの中でも最重要です。

ここで、叱り方で悩んでいるなら、こちらの記事も参考になりますよ:子どもへの正しい叱り方5つのステップ。怒鳴ってしまうママへ届けたい方法

声かけを変えるコツ 叱り方を変えるより先にやること

声かけを変えるコツ

「NG言葉を使わないようにしよう」と思っても、咄嗟のときってなかなか変えられないんですよね。だから、叱り方の言葉を変えるより先にやることがあります。

叱る前に「深呼吸2秒」を挟む

これ、聞いたことある方も多いと思うんですが、やってみると本当に変わります。

子どもの行動にカッとなった瞬間に、2秒だけ息を吐く。それだけで、感情が少し落ち着いて「どう声かけしようか」を考える余白が生まれます。

保育現場でも「感情的に叱らない人」は例外なく、怒る前に一瞬だけ間を置いていました。特別な技術というよりも、「間を置く習慣」を身体に覚えさせるということですね。

「行動」と「気持ち」を分けて話す

叱り方で大切なのが、「行動はダメ」「あなたのことは大切」を分けて伝えることです。

例えば:

  • 「おもちゃを投げるのはダメ。でも、遊びたかった気持ちはわかるよ」
  • 「弟を叩くのはいけないこと。でも、取られてイヤだったんだね」

行動への「ダメ出し」と、気持ちへの「共感」をセットで伝えると、子どもは叱られながらも「ちゃんとわかってもらえている」と感じます。この感覚があると、次第に言葉で気持ちを伝えられる子に育っていきます。

叱った後の「仲直りの声かけ」を持っておく

叱り方と同じくらい大切なのが、叱った後のフォローの声かけです。

「さっきは怒ってごめんね。ちゃんと大好きだよ」

この一言、恥ずかしいかもしれないけれど、子どもとの信頼関係を守る最強の声かけだったりします。親が「ごめんね」と言える姿を見せることで、子どもも「ごめんね」が言える子に育ちます。

年齢別 子どもへの叱り方の声かけの違い

年齢別叱り方の違い

叱り方にも年齢に合ったやり方があります。同じ声かけでも、2歳には効いても5歳には伝わらない、ということがよくあるんです。

1〜2歳 叱るより「環境を変える」声かけ

1〜2歳は「ダメ」と言われてもまだ十分には理解できていません。それこそ、言葉で叱っても効果が薄いことが多いです。

この時期の声かけは「ダメ!」より「こっちにしよう」「こっちをやろう」という切り替え誘導がずっと効果的です。危険な物を触ったなら取り上げて別のもので気をそらす。行動を禁止するより別の行動に誘導するのがこの年齢の叱り方のコツです。

3〜4歳 短い言葉でシンプルに叱る

3〜4歳になると言葉の理解が進みますが、長い説明はまだ難しいです。

「なんでそんなことしたの!だから言ったじゃない!いつもそうなんだから!」という連続した叱り方は逆効果。一つのことを短く、具体的に伝える叱り方が刺さります。

「それは危ない。やめて」たったこれだけの方が、10文よりずっと伝わります。

5〜6歳 理由を伝える叱り方に切り替える

5〜6歳になってくると、「なぜダメなのか」の理由を理解できるようになってきます。

この年齢では「ダメ!」だけで終わらせず、「なぜダメなのか」まで一言添えると効果的です。「弟が痛いって泣いているよ。叩かれたらどんな気持ちになるか、考えてみて」という声かけで、共感力や思考力も一緒に育てることができます。

叱り方を変えたいとき、毎日怒鳴ってしまうママへ。子どもへの声かけを変える5つのコツもあわせて読んでみてください。

叱り方が変わると子どもとの関係がこう変わる

叱り方が変わると親子関係が変わる

「叱り方を変えたら本当に何か変わるの?」って思いますよね。

実際、私が関わってきたご家庭でも、叱り方の声かけを変えただけで子どもとの関係が大きく変わったというケースをたくさん見てきました。

「話を聞いてくれる子」に変わる

怒鳴られて育った子は、大人の声に対して「防衛モード」が発動しやすくなります。親が何か言うたびに「また怒られる」と身構えてしまう状態ですね。

叱り方を変えると、子どもが「この人は話を聞いてくれる」という安心感を持つようになります。そうなると、自分の気持ちも話してくれるようになります。

「自分で謝れる子」に変わる

親が「ごめんね」と言える姿を見せると、子どもも自然に「ごめんね」が言えるようになります。

叱り方の中に「親自身が謝るモデルを見せる」ことを入れると、子どもが自分から「ごめん」と言えるようになるのが早くなります。これは保育現場でも実感していたことです。

「感情を言葉にできる子」に変わる

叱り方の中で「あなたはどう感じた?」と問いかける声かけを続けると、子どもが自分の気持ちを言語化できるようになっていきます。

気持ちを言葉にできる子は、友達とのトラブルも暴力ではなく言葉で解決しようとするようになります。これ、長い目で見ると本当に大切なことなんです。

豆知識

アタッチメント理論(愛着理論)では、「安全基地」となる親の存在が子どもの自立を助けると言われています。叱り方を変えて安心感のある関わりをすることが、子どもの自立を早めることにつながるんです。

まとめ 子どもへの叱り方で逆効果になる言葉とすぐ使えるコツ

子どもへの叱り方まとめ
この記事で伝えたかった4つのこと
  1. 怒鳴る叱り方は子どもの脳にストレス反応を起こし、内容が届かなくなる
  2. 「何度言ったら」「比較する」「存在否定」のNG言葉を外すだけで関係が変わる
  3. 叱り方を変える前に「深呼吸2秒」の間を習慣化するのが最短ルート
  4. 叱った後の「ごめんね・大好き」のフォローがいちばん大切な声かけ

「もっとうまく叱れたら」って思うたびに、自分を責めてしまうことがありますよね。

でも、この記事を最後まで読んでくれたあなたは、すでに十分に子どものことを思っているんです。

叱り方は、一度で完璧にしなくていい。今日より少しだけ、明日の声かけを変えてみることの積み重ねです。

あなたの声かけが、子どもの「大丈夫」を作っていきます。今日からのあなたの関わりを、ぜひ応援しています。

著者プロフィール:山本なつき
元保育士(8年・200人以上担当)→ 在宅ライター兼2児ママ(息子5歳・娘3歳)。「保育のプロなのに自分の子に怒鳴ってしまった」経験からタイプ別声かけを研究。専門用語ゼロ、今夜から使えることだけを届けます。

🐤 無料・1分でわかる

🐤

うちの子は、なぜ言うことを聞いてくれないの?

子どもへの「届く声かけ」は、生まれ持った気質タイプで一人ひとり違うのかもしれません。かんたんな質問に答えるだけで、あなたの子の傾向と“今日からできる声かけ”のヒントが見られます。

うちの子タイプ診断をやってみる ▶

登録不要・その場で結果が出ます

コメント